フィギュア団体で快挙 日本初の銅メダル!
フィギュアスケート最初の種目・団体。これまでシングルでは羽生結弦選手などがメダルを獲得してきましたが、団体ではまだゼロ。今回、自己ベスト更新が相次ぎ、史上初めて銅メダルに輝く快挙を達成した日本。選手の活躍を振り返ります。
■“りくりゅう”・小松原組の頑張り
男子フリーを終え3位で迎えた、団体最終日のきょう。トップバッターはペア、“りくりゅう”こと三浦璃来・木原龍一組です。リフトやスロージャンプなどの大技を決め、自己ベストを更新。ペアで2位に入り、総合でも日本を2位に押し上げました。
続いて登場したアイスダンスの小松原美里・尊組は5位。この時点で日本は3位となります。
■日本勢の躍進
前日の女子ショートでは樋口新葉選手が2位に入りました。当日朝の練習ではかみ合わなかった3回転ルッツ・3回転トウループの連続ジャンプを本番で決め、総合で4位から3位にあげ、日本がメダル圏内に入ってきます。
男子フリーでは18歳の鍵山優真選手が自己ベストを大幅に更新。去年12月の全日本選手権より4回転ジャンプを増やした攻めの構成で、男子フリーではトップとなりました。
■重圧はねのけ
日本が3位で迎えたフィギュア団体の最終種目・女子フリー。日本の最終演技者は2大会連続の五輪出場となる坂本花織選手です。得点源は演技後半にある3回転フリップ・3回転トウループの連続ジャンプですが、朝の公式練習では緊張で思うように跳べなかったといいます。それでも「チームジャパンの一員としてしっかりノーミスの演技をする」との思いで臨んだ本番では、3回転フリップの連続ジャンプを成功。7つのジャンプ全てで加点が付く演技となり、女子フリーではこの時点でトップに立ちました。
■「絶望」的な強さの15歳
その坂本選手を上回ったのが、ロシアオリンピック委員会のカミラ・ワリエワ選手。女子としては五輪で初めての4回転ジャンプとなる4回転サルコウを成功。さらに難しいトリプルアクセルも高い出来栄え点を獲得し、直後には4回転トウループからの連続ジャンプを決める圧巻の演技。他の選手が絶望するほどの強さで「絶望」と呼ばれる15歳が、フリーでトップとなりました。
■団体で歴史的な銅メダル
坂本選手は女子フリーでワリエワ選手に次ぐ2位。日本は総合で3位となり、団体で初となるメダルを獲得しました。最終順位は、金メダル・ロシアオリンピック委員会、銀メダル・アメリカ、そして銅メダルが日本となりました。