黒人差別に対する抗議デモが全米に広がる中、アメリカのトランプ大統領は１日、各州知事に州兵の出動を求め、応じない場合には、軍を派遣する考えを示しました。

アメリカ各地では、抗議デモが一部暴徒化し、放火や略奪など破壊行為が続いています。これから外出禁止令が敷かれる夜間に入り、緊張が高まっています。

日中、首都ワシントンのホワイトハウス周辺では、被害に遭った店が対応に追われていました。さらなる暴動を警戒し、ワシントンでは２日まで夜間外出禁止令が延長されました。

一方、トランプ大統領は、「暴動と無法状態をいま終わらせる」と述べ、各州の知事に対し、軍の派遣も辞さない考えを伝えました。

トランプ大統領「市や州が住民の生命や財産を守るために必要な行動を拒めば、米軍を送り込む」

また、大統領は、「偉大な首都を守るため、迅速で断固たる措置を取る」として、ワシントンに数千人の兵士などを派遣すると表明しました。