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米国防長官 抗議デモに軍動員“現状反対”

2020年6月4日 8:36

黒人差別に対する抗議デモが全米に広がる中、アメリカのエスパー国防長官が3日、暴徒化に対応するための陸軍の動員に、現状、反対する考えを示しました。

エスパー国防長官「役部隊を治安維持で使うのは最終手段であるべきだ。いまはまだその状況にない。(軍の動員を定めた)反乱法の発動は支持しない」

トランプ大統領は、一部の暴徒化に対応するため陸軍の動員も辞さないとしていますが、エスパー長官は、「いまは支持しない」として、反対する考えを示しました。こうした発言について、ホワイトハウスの高官は、「よくは思えない」と不快感を示しています。

一方で、エスパー長官は、トランプ大統領が1日に教会を訪問した際、国防長官として同行したことが、選挙向けのパフォーマンスに加担したと批判されていることについて、「写真撮影までは知らなかった」と釈明しました。

首都ワシントンのトランプ大統領が創業したホテルの前には、大勢のデモ隊が集まっています。またホワイトハウス前も、これまでのところ平和的な抗議活動が続いています。