露バードストライク事故 鳥の群れ対策は?
去年8月、ロシアのモスクワ近郊で旅客機がバードストライクが原因で不時着する事故がありましたが、地元では、他の空港も含めた鳥の群れへの対策があらためて注目されています。
この事故は去年8月、モスクワ近郊のジュコーフスキー空港で、ウラル航空の旅客機が離陸直後にエンジンから出火し、滑走路から2キロ離れた畑に不時着したものです。乗客・乗員233人のうちケガをしたのは1人で、死者はいませんでした。
ウラル航空の幹部は4日までに、地元紙のインタビューで、カモメの衝突により片方のエンジンが停止し、もう片方のエンジンも大きな振動によって故障、結果的にすべてのエンジンが停止したと断定したことを明らかにしました。
事故後、ジュコーフスキー空港では、鳥を追い払う装置の導入など新たな対策を行いましたが、今後、空港側はウラル航空に対するエンジン損傷の補償金の支払いを求められる可能性もあるということです。
また、鳥の群れが集まるゴミ処理場の存在が問題視され、今回の事故後、政府当局は他の空港でも周辺の状況をあらためて調べているということです。