米ワシントン黒人差別デモ最大に 英国でも
黒人差別に対する全米での抗議デモは、週末を迎えた6日、首都ワシントンで最大規模となったほか、イギリスなどでも広がっています。
ワシントンでは、黄色い文字で「黒人の命も大切」とペイントされたホワイトハウス前の通りを人々が埋め尽くすように集まっているほか、議会の前など、市内各地でデモ行進が続いています。現地メディアは「ワシントン史上最大規模のデモ」だと伝えています。さらに、シカゴやフィラデルフィアなど全米の他の大都市でも抗議デモが続いています。
こうした中、トランプ大統領が5日、失業率の改善を今回の事件で死亡した黒人男性にとっても「素晴らしい日だ」などと関連づけて発言したことについて、現地メディアから、「国民の痛みと混乱からかけ離れた感覚だ」などと批判が相次いでいます。
一方、イギリスでは6日、黒人男性が亡くなって以来、最大規模のデモが行われました。ロンドンの議会周辺などが多くの参加者で埋め尽くされたほか、中部の街マンチェスターでも中心部におよそ1万5000人が集まったということです。
また、オーストラリアのデモでは先住民への差別をやめるよう求める声も上がりました。
今回の事件をきっかけに、黒人以外の人種差別に対する抗議の声も高まっています。