インド軍と中国軍が衝突 3人死亡
インド軍は16日、北部ラダックの国境地帯で中国軍と衝突があり、将校ら3人が死亡したと発表しました。これまでにも衝突はありましたが、死者が出たのは45年ぶりで、さらに緊張が高まることが懸念されています。
ラダックの国境地帯では、インドと中国が長年領有権を争っていますが、インド側の道路建設をきっかけに、先月、両軍の兵士が殴り合い、けが人が出るなど緊張状態が続いていました。
インドメディアがインド軍の発表として伝えたところによりますと、15日夜、ラダックの国境地帯で中国軍との「暴力的な対決」が起きました。
「発砲はなかった」ということですが、インド軍の将校1人と兵士2人が死亡しました。
両国の軍の間では過去にも衝突はありましたが、インドメディアによりますと、死者が出たのは1975年以来45年ぶりで、国境の緊張がさらに高まることが懸念されています。
今回の衝突について中国外務省は、「不法な挑発攻撃があった」と述べ、インド側に抗議したことを明らかにしました。