日本政府に対し、輸出管理強化の撤回を求めている韓国政府は、ＷＴＯ（＝世界貿易機関）に対し、裁判所に相当する紛争処理小委員会の設置を求める要請書を発送し、提訴手続きを再開したことを明らかにしました。

韓国産業通商資源省によりますと、スイス・ジュネーブにある韓国政府の代表部が１８日、ＷＴＯと日本側に対し、裁判所に相当する紛争処理小委員会の設置を求める要請書を発送したということです。

韓国政府は去年９月、日本政府による輸出管理強化は差別的な措置だと主張し、ＷＴＯに提訴したものの、２か月後に手続きを暫定的に停止し、日本側と局長級の政策対話などを続けてきました。しかし今月２日、「日本政府が問題解決の意思を示さなかった」として、ＷＴＯへの提訴手続きを再開する方針を表明していました。