大統領に反発 米国務省黒人女性高官辞任へ
アメリカで黒人差別に対する抗議デモが続く中、黒人女性の国務省高官が、差別をめぐるトランプ大統領の対応に反発し、辞任すると有力紙が報じました。
ワシントンポストによりますと、30歳で国務次官補を務める黒人女性のテイラー氏は、18日「良心に従って辞任する」として辞表を提出しました。辞表では、「人種間の不平等と黒人をめぐる大統領の発言と行動は私の価値観と信念に真っ向から反する」と大統領への批判を述べているということです。
トランプ大統領は、抗議デモに強硬姿勢を示したほか、国防総省が黒人差別の歴史を想起させるアメリカ軍基地の名称を変更しようとした際も、「偉大なアメリカの遺産だ。考える余地もない」と反対していて、こうした一連の対応には世論の批判が高まっていました。