トランプ大統領、米国輸入の木材に関税か…検討開始
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アメリカのトランプ大統領は1日、アメリカが輸入する木材に対し、関税を課すべきかの検討を始めました。木材の最大の輸入元であるカナダに対し、新たな圧力をかける狙いがあるとみられます。
トランプ大統領は1日、大統領令に署名し、木材の輸入が安全保障上の影響があるか調査するよう、商務省に指示しました。木材製品は民間の建設産業と軍事の双方で使われる重要な素材だとして、木材の関連産業はアメリカの安全保障上、不可欠だと指摘しました。商務省は270日以内に、調査結果や関税などの対抗措置が必要かを勧告します。
ホワイトハウス高官はカナダやドイツ、ブラジルからの輸入木材により、「1990年代以降、輸入への依存度が急激に上がっている」と指摘しています。アメリカメディアは「最大の輸入元であるカナダとの関係をさらに悪化させる可能性が高い」と伝えています。
トランプ大統領は先月25日、銅についても関税を課すべきかの調査を指示しています。
最終更新日:2025年3月3日 2:56