天安門事件から33年 元学生リーダー、習近平体制を厳しく批判「3期目続投なら民主化の望み絶たれる」
中国で民主化運動が弾圧された天安門事件から33年。当時のリーダーが習近平体制を厳しく批判しました。NNNの単独取材に応じた王丹氏は、秋に習主席が3期目に入れば、「民主化の望みは絶たれる」と強い危機感を訴えました。
1989年6月に中国の北京で起きた天安門事件。当時、民主化運動のリーダーだった王丹氏は、その後、アメリカに移住し、今週から首都ワシントンで展示会を開いています。
天安門広場に立てたテントや旗、当局の弾圧を受け、血に染まった記者のシャツなどを展示し、事件の記憶を伝えています。
天安門事件の元学生リーダー・王丹氏
「この展示を通じて、中国共産党の本当の顔を見せたいのです。共産党政権は今でも、武力で自らを守ろうとする政府のままなのです」
王氏は、今年秋の共産党大会で確実視される習主席の3期目続投に強い危機感を示しました。
天安門事件の元学生リーダー・王丹氏
「習近平が3期目に入るなら、民主化の望みは間違いなく絶たれる。天安門事件を検証する望みも絶たれるのです」
王氏らは、ワシントンでの展示会を半年間続け、事件から34年となる来年6月4日には、ニューヨークで記念館開設を目指しています。