米「取り組み続けている」北朝鮮との対話へ
アメリカのポンペオ国務長官は9日、「北朝鮮との対話に向けた取り組みを続けている」と述べ、停滞する米朝間の対話再開に期待感を示しました。
ポンペオ長官は電話会見で「対話に向けた取り組みを続けている。朝鮮半島全域に平和と安定をもたらす意味のある対話を行いたい」と述べ、北朝鮮との対話再開に期待感を示しました。
11月のアメリカ大統領選前のトランプ大統領と金正恩委員長による首脳会談の可能性については「コメントしない」としつつも、首脳会談の実現に向けた、高官レベルの対話の継続を「強く期待する」としています。
一方、北朝鮮の金正恩委員長の妹・与正氏は10日朝、米朝首脳会談について「アメリカの決定的な立場の変化がない限り、今年中、ひいては今後も必要がなく、我々には無益だ」とする談話を発表しました。「我々は決して非核化をしないわけではなく、今はできない」とした上で、アメリカが「不可逆的な重大措置」を同時に取れば、実現可能だと主張しています。
与正氏は制裁の解除だけでは交渉には応じず、敵視政策の撤回が必要だと強調していて、大統領選挙を控えるトランプ大統領を揺さぶり、譲歩を引き出す狙いがあるとみられます。