トランプ大統領、元側近の刑を免除
アメリカのトランプ大統領は10日、禁錮刑の実刑判決を受けた元側近について、大統領の権限で刑を免除すると発表しました。
刑を免除されるのは、前回の大統領選挙でトランプ陣営の選挙顧問を務めたロジャー・ストーン氏です。
2月にロシア疑惑をめぐる偽証罪などで禁錮3年4か月の実刑判決を受け、14日に収監予定となっていました。
ホワイトハウスは声明で、「政権の転覆を試みる左派やメディアによるでっちあげの犠牲者だ」として、捜査が不当だったと主張しています。
合衆国憲法では、大統領に、刑の軽減や免除を行う権限が認められていますが、野党・民主党の幹部は、「権力の乱用であり、法の支配への大きな打撃だ」と批判しています。