中露外相 電話会談で米対応を激しく非難
新型コロナウイルスや香港の問題をめぐって、アメリカと中国の対立が激化する中、中国の王毅外相はロシアのラブロフ外相と電話会談し、アメリカの対応を激しく非難しました。
中国外務省によりますと、王毅外相は17日、ロシアのラブロフ外相と電話会談を行いました。
王毅外相は中国に対し圧力を強めるアメリカについて、「自国優先の政策を実行し、利己主義や一国主義を極限まで推し進めた」「どこに大国としてのあるべき姿があるというのか」と激しく非難。
その上で、「正当な利益と尊厳は断固として守る」と強調し、中国とロシア両国の関係強化を呼びかけました。
これに対しラブロフ外相は、「アメリカは自分に及ぶ者はないとうぬぼれ、すぐに制裁をふりかざす」と述べ、協力して対応していくことで一致したということです。
中国は新型コロナウイルスだけでなく、香港問題や南シナ海の領有権などをめぐり、アメリカとの対立が激化していて、ロシアとの関係強化によってアメリカをけん制する狙いもあるとみられます。