開発中のワクチンに「強い免疫反応」英大学
イギリスのオックスフォード大学は20日、開発を進めている新型コロナウイルスのワクチンについて「強い免疫反応が見られた」と発表しました。
オックスフォード大学がイギリスの製薬会社アストラゼネカと共同で開発を進めているワクチンは現在、臨床試験が最終段階まで進んでいて「有力な候補」ともされています。
こうした中、オックスフォード大学は20日医学誌「ランセット」にこれまでの臨床試験の結果をまとめた論文を掲載しました。
それによりますと開発中のワクチンをヒトに投与した結果、ウイルスの働きを弱める抗体と感染した細胞を攻撃する「キラーT細胞」による「強い免疫反応が見られた」ということです。深刻な副作用は確認されていないとしています。
このワクチンは早ければ9月にも実用化される可能性があり、日本政府はアストラゼネカと供給について協議を進めています。