ハニヤ氏殺害 MI6元副長官“ガザ停戦交渉さらに厳しく”
ハニヤ氏殺害について、イギリスの情報機関MI6=秘密情報部の元副長官で各国の諜報活動などに詳しい専門家は今後、ガザ停戦交渉はさらに厳しいものになるとの見通しを示しました。
今回、NNNの取材に応じたMI6のインクスター元副長官は、イスラエルの諜報機関の動きなどに精通しています。イスラエルはイラン国内の情報収集能力が非常に高く、ハニヤ氏殺害の機会をうかがっていたのだろうと分析しました。
MI6・インクスター元副長官
「ハニヤ氏がイランのイベントに出席していたことは公になっており、予測可能だった。そのことが、作戦の計画をより容易にしたのだろう」
インクスター氏は、また今後ガザ停戦交渉が難航するとともに、ヒズボラとの攻防が制御不能に陥る恐れもあると警告しました。
MI6・インクスター元副長官
「当面、短期的には、(停戦)交渉の見通しはかなり厳しいと言わざるを得ない」「イスラエルの北部国境でイスラエル軍とヒズボラの応酬が激化していることについては、意図しない形でエスカレートし、 制御不能に陥る危険性がある」