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イギリス郵便局えん罪事件 システム納入の富士通幹部が議会で証言、被害者に謝罪

2024年1月17日 5:57

「イギリス史上最大のえん罪」といわれる郵便局をめぐるえん罪事件で、原因となった会計システムを納入した富士通の幹部が議会で証言を行い、被害者に謝罪しました。

この問題は、1999年から富士通が納入した会計システムによって会計記録と郵便局の残高が一致しなくなったことから、横領や詐欺の疑いで700人あまりが刑事訴追されたものです。後になって会計システムに欠陥が見つかったことから、現在、有罪判決の破棄などが進んでいます。

富士通・欧州地域責任者 ポール・パターソン執行役員
「会社には(補償する)道義的責任があります。判断する適切な時期は、私たちの責任が明確になった時です」

16日、イギリス議会のビジネス・通商委員会に出席した富士通の幹部はこのように述べ、えん罪被害者の救済に関与する姿勢を示しました。この日はほかにも、郵便局長などをしていた被害者らも出席しました。

元郵便局長 ジョー・ハミルトン氏
「心がこもっていればいいが、言葉でいうのは簡単だ」

問題の広がりを受けて、スナク首相は被害者救済のための法整備を進める方針です。