米国務長官 「特定の兵器が使われた」 ロシア産原油の輸入禁止を検討
アメリカのブリンケン国務長官は6日、ロシア産の原油の輸入を禁止する制裁措置について、ヨーロッパ各国と検討していることを明らかにしました。
米ブリンケン国務長官
「我々は欧州のパートナーと、ロシア産の原油の輸入を禁止し、安定供給も維持する方法について、非常に活発に議論している」
エネルギー分野での対ロシア制裁をめぐっては、天然ガスの輸入をロシアに依存するドイツなどが慎重姿勢を示してきました。
NBCテレビに出演したブリンケン長官は、禁輸措置は「連携して行うことで、より効果的になる」と述べ、ヨーロッパ各国と歩調を合わせて行う考えを強調しています。
またブリンケン長官はCNNテレビの番組で、戦争犯罪となるようなロシアによるウクライナの民間人への意図的な攻撃について、「特定の兵器が使われたという非常に信頼できる報告がある」と述べました。
一方、国防総省の高官は6日、国境周辺に集結したロシア軍の95%近くがウクライナ国内に侵攻し、これまでにおよそ600発のミサイルを発射したとする最新の分析を明らかにしました。
ただ、ロシア軍は依然として、首都キエフ周辺などでウクライナ軍の強い抵抗を受けていて、大きな動きはないように見えるとしています。