「プーチン氏は側近に異常なまでの怒りをぶつけている」 米・情報機関、分析の優先事項に“精神状態”~米報道
ウクライナでロシア軍による攻撃が続いている中、アメリカのバイデン政権は、ウクライナ側の予想以上の抵抗で「ロシア兵の士気が低下している兆候がある」などと分析しています。
アメリカは、軍事衛星などを使ってウクライナの戦況を総力を挙げて分析していますが、ロシア軍が思うような戦いができていないとの見方を強めています。
国防総省の高官は、国境周辺にいたロシア軍の8割以上がウクライナ国内に侵攻したものの、「予想以上の抵抗で、ロシア兵の士気が低下している兆候がある」しています。燃料や食料が不足しているほか、ロシア兵にはリスクを避ける行動も見られ、降伏する兵士もいるということです。
ただ、キエフに向かい、立ち往生している部隊については、「再編成や戦術の見直しを行っている可能性もある」と分析しています。
こうした中、CNNテレビは、アメリカの情報機関がプーチン大統領の精神状態の分析を優先事項に掲げている、などと伝えています。
NBCテレビも「プーチン氏は苦戦や、欧米による制裁に不満を抱き、側近に異常なまでの怒りをぶつけている」との情報機関の分析を報じていて、プーチン氏が冷静さを失い、攻撃をさらに強めることへの懸念も広がっています。
バイデン大統領はまもなく、内政外交の方針を示す、一般教書演説に臨みます。NBCテレビによりますと、バイデン大統領は演説で、ロシアの航空機のアメリカ領空内での飛行の禁止を発表する見通しです。