「ロシア兵の士気が低下してる兆候が…」米の最新分析
ウクライナではロシア軍による攻撃が続いていて、首都キエフでは1日、テレビ塔が攻撃を受け、ウクライナ当局によりますと5人が死亡しました。
キエフ中心部を映した映像からは、テレビ塔にミサイルのようなものが直撃し、その直後、炎に包まれる様子が確認できます。ウクライナ当局は、この攻撃で5人が死亡したと発表しています。
これに先立ちロシアの国防省は、キエフにある情報・通信施設を攻撃すると警告し、付近の住民に避難を呼びかけていました。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロイター通信などとのインタビューで、さらなる協議を行う条件として、「少なくとも爆撃をやめ、交渉のテーブルにつくことが必要だ」と述べ、ロシアに攻撃の中止を求めました。
こうした中、アメリカ国防総省の高官は1日、最新の分析を明らかにし、ウクライナ側の予想以上の抵抗で、「ロシア兵の士気が低下している兆候が確認できる」などと指摘しました。「多くが徴兵で、十分な訓練を受けておらず、戦闘への参加を知らなかった兵士もいる」としています。
国境周辺にいたロシア軍部隊は8割以上が侵攻したものの、燃料や食料不足に陥っているとも指摘しています。
また、首都キエフに向かう部隊は立ち往生していて、「部隊の再編成、戦術の見直しを行う可能性もある」としています。
また、ベラルーシ軍がウクライナ国内に入ったとの一部報道については、その情報も兆候もないと否定しました。
こうした中、バイデン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が1日、電話で会談し、軍事支援や対ロシア制裁などについて協議しました。