「サル痘」米NY州が非常事態宣言 スペインでは2人目の死亡確認
「サル痘」の感染拡大を受けて、アメリカ・ニューヨーク州は29日、非常事態を宣言しました。ワクチン接種を加速するなど、対策を強化するとしています。
ニューヨーク州のホークル知事は29日、サル痘の感染拡大に迅速に対応するため非常事態を宣言しました。より多くのワクチンを確保して接種を加速するとともに、検査能力を拡大するなど対策を強化するとしています。
アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、ニューヨーク州の「サル痘」の感染者数は29日時点で1300人あまりで、アメリカ全体の感染者数の4分の1以上を占めています。
一方、スペインでは30日、サル痘感染により同国で2人目の死亡が確認されたとロイター通信が報じました。基礎疾患があったかなど詳しいことはあきらかになっていません。
これで、アフリカ大陸以外での死亡例は29日にブラジルで発表された1件とあわせ、3件になりました。
ブラジルで亡くなった男性はもともと血液のがんで免疫力が低下し、治療を受けていたということです。