ＩＡＥＡ（＝国際原子力機関）は２２日、グロッシ事務局長が就任後初めてイランを訪問すると発表しました。核施設への査察に協力するよう求める方針です。

ＩＡＥＡのグロッシ事務局長は、今月２４日からイランの首都テヘランを訪問し、政府高官と会談します。

イランは、アメリカが核合意から離脱し、経済制裁を再開して以降、制限を超えたウランの濃縮を行っているほか、隠れて核関連活動をしていた疑いのある施設への査察を拒否するなどしています。

グロッシ事務局長は、就任後初めてのイラン訪問で査察受け入れに向け具体的な進展を得たい考えです。

今月２０日にはアメリカが国連の制裁を復活させる手続きを開始し、イランへの圧力が強まる中、ＩＡＥＡトップの訪問でイラン側から協力を引き出せるかが焦点となります。