露野党指導者の体内から“毒物可能性”痕跡
ロシアのプーチン政権批判で知られ、今月20日、航空機の中で突然、意識不明となった野党指導者・ナワリヌイ氏の体内から毒物投与の可能性を示す痕跡が見つかったことが24日、明らかになりました。
ナワリヌイ氏が現在入院するドイツの病院によりますと、ロシアからの移送後の検査で、体内にあるコリンエステラーゼという酵素の働きを阻害する物質の作用が確認されたということです。これは毒物が投与された場合にも見られるもので、病院ではこの物質の特定を進めています。
ナワリヌイ氏の健康状態については、深刻だが命の危険はないとしていますが、神経系の障害が残る可能性を指摘しています。
一方、ドイツへの移送前にナワリヌイ氏が入院していたロシアの病院は24日の会見で、検査の結果、毒物は見つからなかったと発表しています。