NYダウ続伸 FRBの新たな指針を好感
27日の米・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、FRB(=連邦準備制度理事会)が金融政策について新たな指針を発表したことが好感され、続伸して取引を終えています。
27日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から160ドル35セント値を上げ、2万8492ドル27セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は39.72ポイント下げて1万1625.34で取引を終えています。
この日は、FRBが金融政策の目標について平均で2%の物価上昇にすることに決めたと発表しました。これを受け、経済状況が改善されるまで景気を下支えするためのゼロ金利政策を含む大規模な金融緩和が続くことへの安心感が広がりました。景気に敏感とされる金融関連株や資本財株などを中心に買われ、ダウ平均の上げ幅は300ドルを超える場面もありました。
一方、ハイテク関連株は当面の利益を確定させるために売られ、ナスダックは6営業日ぶりに反落して取引を終えています。
市場関係者は「31日にはダウ平均の構成銘柄のアップルが株式分割を行い、3銘柄の入れ替えが行われるため、その影響に注目している」と話しています。