新型コロナウイルスの危険性を意図的に過小評価する発言が明らかになったアメリカのトランプ大統領は１０日、「私はウソはついていない」と釈明し、記者にいらだちをあらわにする場面もありました。

この問題は、トランプ大統領が全米に感染が拡大する前の２月の段階で、ウイルスの危険性を強く認識していたにもかかわらず、公の場では意図的に過小評価する発言を繰り返していたことを認めるインタビューの音声が公開され、批判が高まっているものです。

トランプ大統領「（Ｑ．なぜ国民にウソをついたんですか？）ひどい質問と表現だ、私はウソをついていない。私は落ち着くように、パニックにならないようにと言ったんだ」

大統領はこの日も、「リーダーとしての強さを示したかった」と釈明しました。

また、「問題のある発言なら、インタビューの直後に報じられていたはずだ」と主張しています。

アメリカ国内では、半年以上この事実を伏せていた取材者のジャーナリスト、ウッドワード氏にも一部で批判が出るなど、トランプ大統領の音声をめぐって、波紋が広がっています。