菅氏が自民党の新総裁になったことについて、中国政府は関係強化に期待感を示しました。

中国外務省は会見で「日本の新たな指導者と日中関係の改善、発展を推進していきたい」と述べました。一方、中国の国営テレビは「農家出身で大衆と距離が近い」などと経歴を詳しく伝えた上で、「外交面では日米同盟を基礎に対中政策を展開するだろう」と専門家の分析を伝えています。

市民の間には日中関係の改善に期待する声がある一方、厳しい見方も出ています。

市民「平和に共存し、両国民が穏やかに暮らせるようにしてほしい」

市民「安倍首相は７年間、対中政策が徐々に強硬になった。そのような状況が好転するとは思わない」

一方、韓国メディアは、菅官房長官が新たな自民党の総裁に選出されたことについて、「圧倒的な票差で当選し、次期首相に事実上確定した」などと速報で伝えました。

聯合ニュースは菅氏について“たたき上げ”の出自などを詳しく紹介し、「会見では、敏感な話題に、質問の趣旨にあった回答をなかなか出さないのが特徴だ」などと報じています。また、「菅政権は大枠で安倍政権の方向性を継続するとみられる」とした上で、「日韓関係に直ちに大きな変化を期待することは難しい」と伝えています。