FRB“ゼロ金利維持”でNYダウ小幅続伸
16日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、FRB(=連邦準備制度理事会)がゼロ金利政策を維持する見通しを示したことで、買いが広がったものの、その後、上げ幅を縮小して取引を終えています。
16日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から36ドル78セント値を上げ、2万8032ドル38セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は139.86ポイント下げて1万1050.47で取引を終えています。
この日は、FRBが2023年までゼロ金利政策を維持する見通しを示したことで、景気回復を後押しするとの見方が広がり、エネルギーや資本財など景気に敏感とされる株を中心に買いが広がりました。
しかし、買いの勢いは続かず、当面の利益を確定するために、これまで相場をけん引してきたハイテク株が売られるなどして、ダウ平均は上げ幅を縮小して取引を終えています。
市場関係者は「金融政策についてはひとつ区切りがついたので、財政政策について、アメリカ議会で追加の経済対策の動きが出てくるかどうか注目している」と話しています。