ブリヂストン仏工場閉鎖方針に「言語道断」
タイヤ大手のブリヂストンがフランス北部のタイヤ工場を閉鎖する方針を発表しました。これに対し、フランスのルメール経済・財務相は17日、「言語道断だ」と厳しく反発しました。
ブリヂストンは、フランス北部・べチューンにあるタイヤ工場について、アジアの新興国メーカーとの競争激化などで需要が伸び悩んでいるとして、来年をめどに閉鎖する方針を16日に発表していました。また、従業員863人については、早期退職や再就職の支援などを行う方針ですが、今回の決定に対し、フランスのルメール経済・財務相が17日、現地テレビ番組のインタビューで、「言語道断な結果を招く、言語道断な決定をした」と厳しく反発した上で、政府として受け入れられる解決策を探す考えを示しました。
新型コロナウイルスの感染拡大による経済への打撃で、フランス国内の雇用が失われる懸念が広がる中での今回の工場閉鎖の発表は、政府にも波紋を広げる事態となっています。