国家追悼式で最高勲章授与 仏男性教員殺害
フランス・パリ近郊で中学の男性教員が首を切断され殺害されたテロ事件で、フランス政府は21日、男性教員の死を悼み、国家追悼式を行いました。
この事件は、表現の自由に関する授業で、イスラム教の預言者・ムハンマドの風刺画を生徒に見せた中学教員のサミュエル・パティさんが殺害されたものです。
その後、フランス各地で表現の自由を訴える集会が開かれるなど波紋が広がる中、21日の国家追悼式で政府は、パティさんに最高勲章を授与しました。
マクロン大統領「サミュエル・パティさんは、自由な市民の共同体として生きていこうとする我々の意思を象徴する存在だ」
一方、検察当局は事件当日、中学の生徒2人が現金と引き換えに、学校から出てきたパティさんを容疑者の18歳の男に指し示していたと明らかにしました。
また、別の生徒の父親が、パティさんの実名などをSNSに投稿した上、容疑者と複数回、連絡を取っていたといい、当局は、これらの行為が犯行の実行につながったとみて調べています。