スペインで再び非常事態宣言“第2波”深刻
新型コロナウイルス感染の第2波が深刻なスペインで25日、政府が全土に非常事態を宣言し、国内のほぼ全域で夜間の外出を禁じると発表しました。
スペイン・サンチェス首相「スペインは憲法制定以来、最も深刻な公衆衛生上の緊急事態に陥っている」
スペインのサンチェス首相は25日、このように述べて、新型コロナウイルス感染の第2波に危機感を示し、全土に非常事態を宣言しました。国内ほぼ全ての自治州で夜11時から朝6時までの間、仕事や薬の購入などの例外を除き、外出を禁止するということです。
新型ウイルスをめぐってスペインで非常事態が宣言されるのは2度目で、6月まで適用された前回は、全土で厳しい外出制限が実施されました。しかし、第1波の規制緩和後、夏休みに人の移動や集まりが増えたことで、若者を中心に感染が再び広がったとみられ、今月21日には累計感染者数が西ヨーロッパで初めて100万人を超えるなど、感染ペースが急加速しています。