バイデン氏、過半数に迫る 集計作業続く
異例の大接戦となっているアメリカ大統領選挙は、バイデン氏が勝利に必要な過半数の選挙人の獲得に迫る中、集計作業が続いています。ワシントンから飯塚真代記者の報告です。
開票が続く激戦州は、どこも大接戦となっています。アメリカメディアも勝利確実の一報を出せずに、こう着状態が続いています。
アメリカ主要メディアの共同調査によりますと、東部・ペンシルベニア州では、郵便投票の開票が進む中、日本時間6日夜、バイデン氏が逆転し、2万票あまりリードしていて、その差は広がっています。また、共和党の牙城だった南部・ジョージア州でも、バイデン氏が逆転。約4000票差ながらもリードしています。
こうした中、同じく大接戦が続くネバダ州の選挙当局は「速さよりも正確さが目標だ」と述べるなど、慎重に集計作業が進められています。
また、僅差となった場合、集計のやり直しが行われる可能性もあり、メディア各社も勝利確実の一報を出さない、こう着状態が続いています。
こうした中、NBCテレビによりますと、バイデン氏の陣営にはすでに「勝った」とのムードが広がっていて、演説会場では、この日に勝利宣言をするための準備も進められていました。しかし、なかなか結果が判明しないため、勝利宣言は見送り、この後、国民向けのメッセージを発信する予定です。
一方、トランプ大統領はツイッターを更新し、「バイデンは誤って勝利宣言すべきでない。私だって宣言できる」と挑発。改めて、法廷闘争に持ち込む構えを見せていて、最終的な勝者が決まるまでの長期化と混乱が懸念されています。