勝利確実 バイデン氏が喜び「光栄に思う」
大激戦となったアメリカ大統領選挙は民主党のバイデン候補が現職のトランプ大統領を破って勝利を確実にしました。結果が確定すれば異例ずくめのトランプ政権は4年で終わることになります。バイデン氏がこの後演説をする会場から中継です。
投開票日から5日目にしてようやく勝利を確実にしたバイデン氏ですが、4時間後、会場で勝利を宣言します。
アメリカ主要メディアの共同調査によりますと日本時間8日未明、選挙人20人の東部ペンシルベニア州で、勝利確実となったことからバイデン氏が勝利に必要な過半数に達しました。その後、ネバダ州でも勝利確実とし、現在、獲得した選挙人は、「279」となっています。
その後、笑顔で勝利をかみしめるバイデン氏の様子が公開されました。オバマ政権で「副大統領」だったバイデン氏ですが、夫人が「副」の文字を手で隠し、「バイデン大統領」と書かれたサインを持っています。
また、勝利確実が報じられた直後からこちらの会場の回りには支持者がつめかけました。
バイデン氏支持者「信じられない!この町にこんなに人が集まっているのは見たことない」「すばらしい。興奮している」
そのバイデン氏は「この国を率いる者として選ばれたことを光栄に思う」とツイッターで喜びを表しました。また、声明では「選挙戦は終わった。怒りと攻撃的な発言を過去のものにして、国として団結する時だ」と呼びかけています。
ただ、今回、バイデン氏には過去最多の7400万人以上が投票した一方、トランプ大統領に投票した人の数もおよそ7000万人に上り、この国の分断の深刻さを浮き彫りにしています。
この後の演説では次期大統領として、トランプ政権の4年で深まったアメリカ社会の分断を乗り越えるためのメッセージをどのような言葉で発信するのか注目されます。