バイデン氏 カナダの首相と電話会談
アメリカ大統領選挙で勝利確実となったバイデン氏は9日、政権発足後を見据え、新型コロナウイルス対策本部を立ち上げました。一方のトランプ陣営は、あらためて「選挙は終わっていない」と主張し、新たに提訴の動きをみせています。
バイデン氏は、副大統領となるハリス氏とともに、新たに指名した新型コロナ対策本部のメンバー13人とオンラインで会合を開きました。
バイデン氏「マスクの着用をお願いしたい。自分のためであり、隣人のためだ。マスクは政治的な立場を示すものではなく、国をまとめる手段だ」
バイデン氏は、あらためてマスクの着用を呼びかけた上で、「ワクチンの幅広い供給にはまだ数か月かかる」として、楽観論を繰り返すトランプ大統領との違いを強調しました。
また、9日にはカナダのトルドー首相と電話会談を行い、新型コロナ対策や気候変動の問題で緊密に連携して取り組むことで一致しました。外交面でも、来年1月の政権発足に向けた準備を本格化させています。
一方、トランプ大統領はツイッターで、エスパー国防長官を解任すると発表しました。大統領との意見対立が表面化していたエスパー長官が、辞表を準備したと報じられる中、自ら解任に踏み切ったかたちです。
こうした中、トランプ陣営は会見を開き、「選挙はまだ終わっていない」とあらためて強調しました。
東部ペンシルベニア州で集計の監視を妨害されたなどとして、最終的な選挙結果を認定しないよう求め提訴したと明かしたほか、ミシガン州などでも集計で不正が行われた証拠があると主張し、法廷闘争を続ける構えを示しました。