ロシア国防省、採用兵士の“条件緩和”規制案を提示 人員確保が狙いか
ノボシビルスクでの徴兵(ロシア国防省)
ロシア国防省は3日までに、軍が動員などで採用する兵士の健康状態に関する条件を緩和する規制案を提示しました。採用基準を緩和して人員を確保する狙いがあるとみられます。
ロシア国防省が公開した規制の改訂案によりますと、義務となっている徴兵や契約兵士、動員などを対象に、「健康状態の要件を改善すること」を目的として、採用にあたり「任務遂行に重大な影響を与えない病気について、健康診断の基準を変更する」としています。
具体的な内容は示されていませんが、去年、同様の提案をした上院議員は、「扁平足と脊柱側弯症などは除外すべき」としていました。改定案については現在、国民からの意見を聞くパブリックコメントが行われています。
プーチン大統領は1日、ロシア軍の兵力を115万人から132万人に増やす法令に署名していて、採用基準を緩和して人員を確保する狙いがあるとみられます。