アメリカの大統領選で勝利確実となったバイデン氏は１０日、ヨーロッパの首脳らと相次いで電話会談を行いました。前日のカナダとの会談に続き、「バイデン外交」を動かし始めています。

バイデン氏は、イギリスのジョンソン首相、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相らと相次いで個別に電話会談を行いました。いずれの会談でも気候変動や新型コロナウイルスなどの課題で、緊密に連携していくことで一致しています。

マクロン大統領「本当におめでとうございます。あなたとハリス氏を祝福します」

その後、バイデン氏は、地元での演説でも、トランプ政権の「アメリカ第一主義」から「国際協調主義」への回帰を明確にしました。

バイデン氏「アメリカは戻ってきたということだ。アメリカを以前のような尊敬を集める立場に戻すことができると確信している」

またバイデン氏は、「トランプ大統領と話せることを楽しみにしている」とも述べ、対話を呼びかけました。

一方、大統領の側近、ポンペオ国務長官が、「トランプ政権２期目への準備はできている」などと発言するなど、トランプ大統領サイドは強気の姿勢を維持しています。

大統領本人は、今月５日に記者会見で選挙の不正を訴えて以降、５日間カメラの前で発言をしていません。ツイッターには、この日も「不正な集計が行われている」「我々は勝つ」などと投稿し、法廷闘争を続ける構えは保ち続けています。