ベラルーシ大統領「憲法改正実現後に辞任」
反政府デモが続くベラルーシのルカシェンコ大統領は27日、自らが提案している憲法改正が実現した後に大統領を辞任すると明らかにしました。
ルカシェンコ大統領は27日、医療関係者との会合で、憲法改正について触れ、「一切、自分に都合の良い改正はしない。実現した後は、大統領の職に就かない」と発言しました。ただ、憲法改正をどのように進めるのか、具体的な日程などには言及していません。
憲法改正を巡っては、ベラルーシの後ろ盾であるロシアのプーチン大統領も合理的と支持していますが、反体制派は、国民を丸め込むためでごまかしであると批判しています。
ベラルーシでは8月に行われた大統領選挙の不正を訴える大規模デモが続いていて、退陣要求を受けるルカシェンコ大統領としては、憲法改正後の辞任を表明することで、事態の収拾を図る思惑があるとみられます。