実刑に涙…「民主の女神」続けた日本語発信
「民主の女神」と呼ばれる香港の民主活動家、周庭氏。デモをあおった罪に問われ、2日、禁錮10か月の実刑判決を受けました。周庭氏は、身柄を拘束されている中でも日本語でのメッセージを出し続けていました。
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「即時収監 上告申立て期間の保釈不可」
これは、判決後に代理人が投稿した周庭氏のツイートです。
判決の瞬間、目から涙をこぼし、肩を震わせたという香港の民主活動家・周庭氏。5日前、身柄を拘束される中でも、日本語で「12月2日に外に出られるかはわからないですけど、外で3日の誕生日を祝えることを願っています」とツイッターに投稿していました。
3日に迎える24歳の誕生日、外で祝いたいというその願いは叶いませんでした。
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周庭氏「近い将来、人生で初めて収監されるかもしれない」
周庭氏は、去年6月、同じく香港の民主活動家・黄之鋒氏らとともに、警察本部を包囲するようデモ隊をあおった罪などに問われています。先週の裁判で周庭氏ら3人は起訴内容を認めましたが、保釈はされませんでした。
そして2日、周庭氏に禁錮10か月、黄氏に禁錮1年と1か月半など“実刑判決”が下されたのです。
ユーチューブで香港の問題を訴えていた周庭氏。
周庭氏「(香港では)たくさんの人がけがをして、逮捕されて拘束されて、亡くなった仲間もいて、一生懸命戦ったのに、まだ民主主義や普通選挙の選挙権も手に入らない」
周庭氏はこの裁判とは別に、最高刑が無期懲役の香港国家安全維持法違反の容疑でも逮捕されていて、当局は捜査を続けています。
(2日放送『news zero』より)