イスラエル軍“ガザ市を包囲” ハマス側と市街戦か 「作戦は次の段階に入った」
イスラエル軍は2日、パレスチナ自治区ガザ地区の中心都市であるガザ市を包囲したと表明しました。ネタニヤフ首相は、「部隊はガザ市郊外から前進している」としていて、ハマス側と市街戦が展開されているものとみられます。
AP通信などによりますと、イスラエルのネタニヤフ首相は2日、ガザ地区の地上作戦について、「部隊はすでにガザ市郊外を通過し、前進している」「作戦は大きな成果をあげている」として、進展を強調しました。
また、軍のハレビ参謀総長は「作戦は次の段階に入った」と述べ、ガザ市内で地上作戦を本格化させていることを明らかにしています。
別の軍幹部はガザ市を包囲していると表明。
「ここ数日、兵士は市内で作戦に従事している」としていて、市街地でハマス側と戦闘になっているものとみられます。
一方、ロイター通信などによりますと、イスラエル軍は2日、ガザ地区北部のジャバリアを3日連続で空爆し、難民キャンプにある避難所の学校も被害を受けたということです。学校には数千人が避難しており、運営する国連機関によりますと、少なくとも20人が死亡したということです。
また、ほかにも複数の難民キャンプが空爆を受け、国連機関は2日、過去24時間に運営する4つの避難所が被害を受けたと発表しました。
一方のイスラエル軍は、一連の空爆ではハマスの拠点を攻撃したとしており、報道官はNNNの取材に対し、市民に死傷者が出ていることを認めた上で、「実際の数には注意が必要だ」と主張しました。