バイデン氏 USTR代表人事など発表
アメリカで政権移行を進めるバイデン氏は10日、USTR(=アメリカ通商代表部)の代表に、アジア系アメリカ人で中国との貿易交渉に精通したキャサリン・タイ氏を起用する人事などを発表しました。
タイ氏は45歳、USTRで7年間にわたって中国担当の法律顧問を務めた経験も持つ、対中貿易のエキスパートです。
地元メディアによりますと、中国南部・広東省広州の大学で英語を教えた経験があり、中国語も堪能だということです。タイ氏は、トランプ政権で一時「貿易戦争」とまで言われた中国との貿易交渉で手腕が問われます。
地元メディアは、タイ氏がWTO(=世界貿易機関)など国際機関を通じたアプローチを重視するとしつつ、中国に対するアメリカの強硬姿勢は、すぐには変わらないとも指摘しています。
一方、一時、国務長官での起用も取り沙汰されていたスーザン・ライス元大統領補佐官は、ホワイトハウスの国内政策チームのトップに指名されました。