ゼレンスキー大統領、NATO本部訪問 露の侵攻後初 冬のインフラ攻撃に備え防空システムなど改めて求める
NATO=北大西洋条約機構への加盟を目指すウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる軍事侵攻後、初めてNATO本部を訪れ、冬のインフラ攻撃に備え、防空システムなどの供与を改めて求めました。
NATOは11日、ベルギー・ブリュッセルの本部で、国防相会議などを開き、一部にウクライナのゼレンスキー大統領も出席しました。ロシアによる軍事侵攻後、ゼレンスキー大統領がNATO本部を訪れるのは、初めてです。
ゼレンスキー大統領は、ロシア軍が冬にインフラ施設などへの攻撃を強めることを想定し、「この冬をどう乗り切るかが大きな課題だ」と述べ、防空システムや長距離ミサイルなどの供与を改めて強く求めました。
会議後の会見で、NATOのストルテンベルグ事務総長は、「ロシアは冬を戦争の武器として使用する準備を再び進めている。ウクライナが厳しい冬を乗り切れるよう、支援を強化する」と強調しました。