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米・バイデン次期大統領 ワクチン接種公開

2020年12月22日 10:34

アメリカのバイデン次期大統領は21日、新型コロナウイルスのワクチンを接種し、その様子を公開しました。

バイデン氏は自宅のあるデラウェア州の病院を訪れ、ファイザーなどが開発したワクチンを接種しました。自らの接種の様子を公開することで、国民の間に根強い安全性への懸念を払拭したい考えです。

バイデン次期大統領「私が接種を公開しているのは、ワクチン接種の準備をするべきだと人々に示すためだ。心配することはない」

接種後、バイデン氏は「これは始まりに過ぎない」とも述べ、感染予防の徹底も訴えています。

また、ニューヨーク州では、21日から介護施設でのワクチンの接種が始まりました。

CDC(=疾病対策センター)によりますと、全米での死者数のうち、介護施設の入所者や職員はおよそ4割を占め、ニューヨーク州でも施設内での集団感染が相次ぐなど、7300人あまりが死亡しています。今後、州内の618の施設でおよそ3週間かけて接種が行われる予定です。

一方、この日は、アメリカで2例目の緊急使用許可が出たバイオ医薬品メーカー「モデルナ」が開発したワクチンの接種も各地で始まりました。このワクチンは、一般的な冷凍庫での保管が可能で、輸送しやすいとされ、今月中に2000万回分が全米に届けられる見通しです。