改装工事中…“ガス漏れ”確認されず 台湾の百貨店「新光三越」で爆発、4人死亡
13日、台湾にある日本の三越が共同運営する百貨店で大規模な爆発がありました。これまでに4人が死亡し、29人がケガをしています。
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ドライブレコーダーがとらえた爆発の瞬間。突然、建物の内側から爆発が起き、破片と煙が地上に降り注ぎました。
建物内のカメラに記録されていたのは、爆発音とともに、カメラにも振動が伝わるほどの衝撃。台湾メディアによると、爆発があった階の、上の階の映像だということです。
現場は、台湾中部の台中市。爆発は、オペラハウスや台中市政府の庁舎がある市街地の、大通りに面した百貨店「新光三越」で起きました。消防に通報があったのは、日本時間午後0時半ごろです。
階段で避難、百貨店内にいた人
「すごい揺れでした。最初、地震だと思っていたけど、エレベーターの上から破片が落ちてきたのが見えて、地震じゃないと気づきました」
爆発が起きたとみられる12階をドローンで撮影した映像からは、フロアまるごと窓が吹き飛んでいるのがわかります。
外に投げ出された人もいるとの情報もあり、これまでに4人が死亡、29人がケガをしているということです。台湾メディアによると、亡くなった4人のうち2人は被害が大きかったフロアにいたといいます。あとの2人は、付近を通行中だったマカオから観光で来た夫婦だということです。
真っ暗な建物内を消防がレスキュー犬を使って生存者の捜索。消防によると、フードコートがあった12階は改装工事中で、営業はしていなかったということです。
派遣された消防の専門チームが検査したところ、ガス漏れなどは確認されておらず、内装工事との関連の有無も含め消防と警察が爆発の原因を調べています。
近くの庁舎で仕事中に「揺れを感じた」という市長も現場に駆けつけました。
台中市長
「(新光)三越で爆発があったと報告がきて、すぐに救助についての指示をしました」
新光三越は、台湾の新光グループと日本の三越伊勢丹ホールディングスが共同で運営する百貨店です。市内に住む日本人によると、「台中のデパートといえば新光三越を思い浮かべるくらい有名で、車通りも多く、人も集まりやすい場所」だということです。
「日本台湾交流協会」によると、これまでに日本人に被害があったという情報は入っていないということです。
(2月13日放送『news zero』より)