香港国家安全維持法に違反した疑いで、香港警察が海外で暮らす民主派の前議員などを指名手配したと、現地メディアが伝えました。指名手配はこれまでにおよそ３０人にのぼります。

香港メディアによりますと、指名手配されたのは民主派の前議員で、滞在先のデンマークで亡命を表明した許智峯氏らです。許智峯氏は、すでにイギリスに渡っている民主活動家の羅冠聡氏らと協力し、香港問題を国際社会に訴えていくと宣言していました。

また、同じく指名手配された梁頌恒氏は、香港議会の議場で「香港は中国ではない」と書かれた旗を掲げるなどして議員資格を剥奪され、今月１１日にアメリカへの亡命を表明していました。指名手配された前議員らが香港に戻った場合は、逮捕されることになります。

今年６月に香港国家安全維持法が施行されてから、民主活動家らおよそ３０人が指名手配されています。