戦闘休止あす午後が期限…延長とさらなる人質解放は?
イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の一時的な戦闘休止は、日本時間28日午後に期限を迎えます。ガザ地区には今も200人近い人質が残っているとされていますが、戦闘休止の延長と、さらなる人質解放は実現するのでしょうか。イスラエルから宮前明雄記者の中継です。
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私は今、ガザ地区との境界から2キロほど離れたスデロットにきています。戦闘休止前、頻繁にとどろいていた爆発音などは、今は全く聞こえてきません。
イスラエル首相府は、4日間の戦闘休止の最終日となった27日、ハマス側から、第4陣として解放を予定している人質のリストを受け取ったと明らかにしています。
ただ、イスラエルメディアなどは、イスラエルとハマスが、解放予定の人質のリストと、釈放予定のパレスチナ人のリストに懸念を示していると伝えています。人質のリストでは、親が子どもと一緒になっていないということです。
解放の遅れを防ぐため、双方にコネクションを持つカタール政府などが、仲介にあたっているとみられます。
――焦点となっている、戦闘休止の延長と人質のさらなる解放はあるのでしょうか?
双方が延長に前向きな姿勢を示す中、ネタニヤフ首相と電話会談したアメリカのバイデン大統領も、「戦闘の一時休止をあす以降も継続させることが目標だ」と述べ、双方に働きかける考えを示しています。
また、イギリスBBCによりますと、戦闘休止期間を2日から4日延長する代わりに、ハマス側がさらに人質20人~40人を解放する可能性があるということです。
期限が迫る中、条件をめぐって交渉が続けられているとみられます。