バイデン氏、現政権のワクチン供給遅れ指摘
アメリカのバイデン次期大統領は29日、トランプ政権によるワクチン供給の遅れを指摘し、自身の政権では、政府が企業に生産を指示できる「国防生産法」を発動して、供給量の引き上げを図る考えを示しました。
バイデン次期大統領「12月も残り数日だが、数百万人しかワクチンを接種していない。全国民がワクチンを接種するには、数か月どころか数年かかる」
バイデン次期大統領は、トランプ政権が年末までに2000万人分のワクチンの供給を目指すとしていたことに触れ、大幅に遅れていると指摘しました。
CDC(=疾病対策センター)によりますと、28日現在、アメリカ国内でワクチンを接種した人は、およそ213万人にとどまっています。
バイデン氏は、大統領就任後100日間で1億回分の接種を目指す考えを改めて示したうえで、大統領の権限で、特定の製品の生産を企業に指示できる「国防生産法」を発動して、供給量の引き上げを図る方針を示しました。
一方、トランプ大統領は、ツイッターに、「連邦政府が指定地域に届けたら、ワクチンの供給は州の責任だ」と投稿し、バイデン氏の政府への批判に反論しました。
こうした中、ハリス次期副大統領が29日、ワクチンを接種する様子を公開しました。これまでバイデン氏も同じく公開し、国民に安全性をアピールして、接種を呼びかけています。