アメリカのトランプ政権の新型コロナウイルス対策本部が会見を開き、専門家トップのファウチ氏が、「ワクチンは１２月末に優先度の高い人に供給される」などと述べました。

国立アレルギー感染症研究所・ファウチ所長「臨床試験を完了したモデルナとファイザーのワクチンは素晴らしいものだ」「１２月末に、優先度の高い人にワクチンが供給される」

国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、現在、臨床試験を完了し、９５％の有効性があるとされるアメリカの製薬大手「ファイザー」と、同じくアメリカのバイオ医薬品メーカー「モデルナ」両社のワクチンを高く評価しました。その上で、「プロセスの早さは安全性を脅かすものではない」「著しい科学の進歩がかつて数年かかったものを数か月でできるようにした」とも述べ、安全性も問題はないとの認識を示しています。

会見に同席したアザー厚生長官は、「ファイザーによるＦＤＡ（＝食品医薬品局）への緊急使用許可の申請が明日行われ、モデルナもまもなくだ」とした上で、「トンネルの終わりにあかりが見えている」として、強い期待感を示しました。