英国でワクチン接種方法めぐり論争
新型コロナウイルスの感染拡大が続くイギリスでは、4日からアストラゼネカなどが開発したワクチンの接種が始まる予定です。こうした中、ワクチンの接種方法をめぐり、ある論争がわきおこっています。
イギリス政府が承認しているファイザーとアストラゼネカのワクチンは、数週間あけて2回接種するように設計されています。しかし、イギリス政府は、この間隔を最大3か月に広げることを決めました。
専門家会議の会見「1度目の接種だけでも高い予防効果がある。1度目の接種を優先すべき」
感染が広がりやすいとされる変異ウイルスが猛威を振るう中、イギリス政府としては、より多くの人に迅速にワクチンが行き渡るようにすることで、感染拡大を食い止めたい考えです。
一方、ファイザー社は、間隔を広げた場合の「安全性と有効性は確認できていない」と警告しました。地元医師会も、「2回目の接種を待っている人たちにとっては、極めて不公平だ」と反発しています。
イギリスと同じ型の変異ウイルスは、日本を含む36の国と地域で確認されています。