トランプ氏支持者が議会に侵入し混乱
アメリカ大統領選の結果の確定手続きが行われている首都ワシントンの議会で、混乱が起きています。トランプ大統領の支持者らが侵入し、議事が一時停止しています。
大統領選の結果を確定させる議会に、支持者が侵入して妨害するという前代未聞の事態が起きています。
ワシントンの議会前の映像では、大勢のトランプ大統領の支持者がバリケードを破って侵入し、建物内に居座っています。先ほど、血を流した女性がストレッチャーに乗せられ、運ばれる様子も確認できました。目撃者によると、「銃撃を受けたようだ」ということです。また、催涙弾が複数発射されたとの情報もあります。
また、建物内では、上院の議場の中にまで支持者が入り、占拠している状態です。また、議員らが警察に促されて、避難する様子も確認できます。
下院では、トランプ支持者の侵入を何とか防ごうと、入り口に向けて、銃を構える姿も確認できます。議会の周辺では、装甲車が走る様子も確認できます。議会は現在、コントロールが効かない状況となっています。
この侵入の直前、トランプ大統領の支持者らは、1時間にわたって大統領の演説を聴き、この場で、大統領は、議会に向かうよう煽っていました。
トランプ大統領「議会に向かって歩こう。そして勇敢な議員たちを勇気気づけよう!」
トランプ大統領は、ホワイトハウス前で、防弾ガラスに囲まれた壇上から、「絶対にあきらめない。敗北は認めない」などと支持者をあおる発言を繰り返しました。
選挙結果の認定を、力で妨害するという民主主義に反する行為に、トランプ大統領はさきほどツイッターで、「暴力はいけない」などと繰り返し投稿していますが、歯止めはかかっていません。
首都ワシントンには、さきほど夜間外出禁止令が出されました。現在、午後4時を回ったところですが、市内では一気に緊張が高まっています。