「AI兵器」国連総会で初の決議採択
国連総会は22日、AIが人間の判断を介さずに敵を攻撃する、「AI兵器」に関連した初めての決議を採択しました。
AI兵器は、火薬、核兵器に次ぐ「第三の軍事革命」になると指摘されていますが、まだこれを規制する条約がなく、国際的なルールづくりが急がれています。
国連総会が22日に採択した決議は、AIが人間の判断を介さずに敵を攻撃するLAWS=「自律型致死兵器システム」に、国際法が適用されることを確認した上で、AI兵器をめぐり軍拡競争の拡大や紛争が起きやすくなることに懸念を表明しています。
また、グテーレス事務総長に対し、各国のAI兵器に関する見解を報告書にまとめて、来年9月に始まる国連総会に提出するよう求めています。
採決は、日本を含む152か国が賛成、ロシア・インドなど4か国が反対、イスラエル・イラン・北朝鮮など11か国が棄権しました。