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韓国高裁 対馬で盗まれた“仏像”略奪主張の韓国・浮石寺の所有権認めず…引き渡し命じた1審判決を取り消し

2023年2月1日 15:22
韓国高裁 対馬で盗まれた“仏像”略奪主張の韓国・浮石寺の所有権認めず…引き渡し命じた1審判決を取り消し

2012年に長崎県の対馬で盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像の所有権をめぐる控訴審で、韓国の高裁は韓国政府に対し、韓国の寺に仏像を引き渡すよう命じた1審判決を取り消しました。

1日午後2時から開かれた裁判には、報道陣だけなく韓国の寺の関係者など多くの人が傍聴に訪れました。

長崎県対馬市の観音寺が所蔵していた「観世音菩薩坐像」は2012年に盗まれ、その後、韓国で見つかりましたが、韓国の浮石寺が「中世に日本に略奪された」として所有権を主張。仏像を保管する韓国政府に引き渡しを求めて提訴していました。

1日の控訴審判決で大田高裁は、韓国政府に浮石寺への引き渡しを命じた1審判決を取り消し、浮石寺の所有権を認めませんでした。

この裁判には去年6月、観音寺の住職が「補助参加人」として出席し、仏像の返還を求めていて、1日の判決では補助参加人、つまり観音寺が仏像の所有権を取得したと判断しました。

判決後、浮石寺側は最高裁に上告する方針を明らかにしました。今後、裁判が続くことになります。