ウクライナ住民避難、再び中止 「攻撃やまず」双方が主張
ロシア軍が取り囲んでいるウクライナ南東部の都市で6日、民間人を避難させるルートが設置されましたが、攻撃が続いているとして再び住民の避難は中止されました。
ロシアとウクライナは、南東部のマリウポリなど2つの都市で6日、一時的に戦闘を停止し、住民を避難させるとしていました。しかし、双方ともに攻撃をやめる取り決めが守られていないと主張し中止されました。前日の5日にも同じ理由で中止されていて、2日連続で失敗したことになります。
ロシア軍が占拠した南部の主要都市ヘルソンでは、ウクライナ軍は撤退したものの、街に残った住民が抵抗を続けています。
また、首都キエフでも、住民らがロシア軍の侵攻に備えコンクリートなどでバリケードを築きました。ゼレンスキー大統領も、ビデオメッセージで徹底抗戦を呼びかけています。
ゼレンスキー大統領「(ロシア軍を)攻撃してください。外に出て戦わないといけないんです。われわれの母国から追い出さないといけません」
民間人の死者は増え続けていて、激戦地となっている第二の都市ハリコフでは、5人のこどもを含む126人が死亡したということです。
ウクライナとロシアは双方ともに戦果を強調していて、ウクライナ軍はロシアのヘリを撃墜したとする映像を公開しました。
これに対しロシア国防省は、ウクライナ軍の施設2200か所以上を破壊したと主張しています。
トルコのエルドアン大統領と6日に電話会談したプーチン大統領は、ウクライナがロシアの要求を十分に満たした場合のみ攻撃の停止が可能としていて、強硬姿勢を崩していません。